唯一の樹の下で

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殺してくれと嘆願する僕。
冷ややかに見守る第三者の誰か。

携帯する簡易な感情はとうに消え去った。
今は心の底にある様々な暗い欲望だけが身体を蝕んでいる。

綺麗に殺してくれと言った君は、今静謐溢れる沼の底にいる。
BGMは光り輝いていた紅。
誰も邪魔する事はない。

可能なかぎりシンプルに縮小された生。

運命や宿命やそれに付随する何か無駄な物すら、
目に入らない。目に止まらない。

静かな図書館のような物憂げな冷静さ。
確定条件だけを求める自分の心。

嵐のように感情が過ぎ去り、
残った物は穏やかにたゆる海のような何か。
言い表せないそれは、微妙な語感だけを伴い何処かに消えた。
text用ライン
2002/06
【コメント】
タイトル通り。
文章通り。

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