唯一の樹の下で

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ぱたぱたと君の音。
ちょっと似合わないサングラスなんてして、
ごめんね、待った?なんて聞いてみたり。

俺も柄にもなく「待ってないよ」なんて言って、
ちょと暑くなってきた帽子をかぶり直し。
大して日差しを遮ってくれない木の下から、
ひょいと顔をのぞかせる。

今日も嫌になるほど快晴で、
汗だくになりそうなほど、
強い日差しで。

それでも君は、いつもと変わらないくらい、
太陽にも負けないくらいの笑顔で。
いやいや外出してきたのも、
ふと忘れそうになる。

入道雲と深い青空が思いの他眩しかったりしたりして。
ぱたぱたなってる君のビーチサンダルなんかで、
あぁ、夏だなぁなんて思ってみたり。

黄昏るまで時間を潰して、
夕日なんかちょっと見てみたりして、
自然に手なんか繋いでみたり、
赤くなった顔を夕日に例えて、ちょっと拗ねられたり。

もう少ししたら花火なんか提案しようか、
なんて思っていると、
君は振り向き、笑顔で「ねぇ、花火しようよ」って。
夏はまだ終わりそうにない。

そんな、夏の1日だった。
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2001/08
【コメント】
誰かに贈る為に書いた。
こんな現実は何処にもない。

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