『カレイドスコゥプ、っていいわよね。
曖昧で、概念しかなくて、けど実態がある。
こういう無駄を楽しめるのが、子供という人種なのよ、きっと』
『ああ悪戯に、僕は君を傷つけてしまいました。
それはなんといふ悲しき事でせう。
だからせめてもと手紙で謝るのです。
すみません、すみません、と』
『いつのまにか嵐は去り、辺りには青空を映す水溜りと、澄んだ空気が広がっているのです。
その時にやっと、雨に濡れた貴方は気付くでしょう。
濡れた草に添う水滴の光や、映った青空にかかる虹。
そして傘を持って寄り添っていてくれた、貴方の大事な人に』
『いつからか、僕の中にはもう一人僕がいました。
いつでも僕の中で、僕の事を見ていました。
僕は僕を僕と名付け、いつでも僕は僕と一緒にいました。
けど最近では、僕が僕の事を妬んでいるのがわかるのです。
僕は僕と上手くやっていきたいのに、僕が僕の事を避けるのです。
僕は僕が何を望んでいるのかわかります。
僕が見ているこの世界を僕も触ってみたい。
僕が生きているこの世界で僕も生きてみたい。
だから僕は僕に僕をあげました。
僕は僕になりました。
僕は僕になりました。
だから僕は幸せ。
だから僕は幸せ』