君は振り返って僕に手を振る。
離れていく。離れていく。
終には振り返る事無く、君は進んでいく。
例えば、それは僕が止まっているからだろうか。
…。
わからないな。
左手をその日に当てて、土気色の反射を起こす。
色は未だ曖昧なまま、遮る事無く境界をぼかす。
イメージとしては荒廃した平原。
荒野を行く非現実的な戯れ。
ただ現実はどうか。
夢とも現実ともつかぬ蒙昧な時間を、ただ徒に消費し、
水は腐り、生は途絶え、夢はゆ潰え、星は消える。
明るさにかき消された影の中、瞳にくゆる紫煙が痛い。
さぁ、無味なダンスを踊ろう。
さぁ、無知に天に放とう。
愛よりも死を、そう呟いた。
哀よりも非を、そう呟いた。
さぁ、無理なチャンスを覚まそう。
さぁ、無為に線を兼ねよう。
差異よりも異を、そう呟いた。
埋よりも火を、そう呟いた。