酔いと言うのは不思議な物で、いろいろな下らない考えが夏の夕立のように、
あるいは今現在の長雨のように降っては立ち消える。
例えば無という存在(この時点で矛盾しているが)を楽しみ、
虚空を漂い、闇に目を凝らす。
そんな有意義な時間ををもたらす存在について考える。
結局酔った頭では正しい解など求むる術もないし、
例えそれが間違った解であっても、それを楽しむ余裕が出来る。
なんて素晴らしい事か。
タバコを燻らせて、冷えた酒を飲み、
時計の針の音だけをBGMとして。
あらぬ方向への思考の旅路は、舵取りのいないまま進んでいく。
自分の事。
誰かの事。
仕事の事。
私事の事。
何かの事。
世界の事。
外国の事。
自分の住む地域の事。
君の事。
ほんの些細な事。
けど、多分大切な事。
あぁ、世界はこんなにも小さな出来事が重なって出来ている。
なんて均衡の取れた、不完全な世界。