ふと考える。
7/7は全国的に雨なのだそうだ。
天上では今年は静かに逢瀬を楽しめる、と笑っているであろう。
そもそも、東京には二人を裂くべき川がない。
すでにその光は地上に落ち、人々をてんでバラバラに誘っている。
もしかしたら、既に二人は一緒の場所で暮らしているのかな、とも思う。
それであれば、太古の昔から延々と1年に一回だけ叩き起こされていた二人に、
やっと平穏が訪れたのだ、と勝手に妄想し、祝うことが出来る。
…まぁ地上の明るさにおちおち寝ていられないかもしれないが。
そこで思考はオリオン座へとシフトする。
オリオンはさそり座に刺され、死んだのだという。
さそりはその功績を認められ、星座に。
(そのためオリオン座の後ろで常にオリオンを狙っているのだ)
では何故オリオンは星座になったのか?
彼は狩猟の名人で、アポロンに恨まれてしまう。
アポロンは妹アルテミスに、幾らお前の狩猟の腕が良かろうと、
あの波間を漂う黒い物は打ち抜けないだろう
(その時オリオンは海から頭だけを出して歩いていた)
と、消しかけ、見事射させてしまう。
やがて上がってくるアポロンの死体。
悲しんだ彼女は彼を星座に…ん?
さそりはいったい何処に行ったのだろう。
もしかしたら海の中で同時にさされたのかも。
アポロン、踏んだり蹴ったり。
アルテミスもいらぬ罪を背負った形。
こんなとき、昔の人はロマンチストだったのだなぁ、と思う。
卑しい私には、もうそのような思考は出来ない。