歩く。
人は何処かを目指して歩く。
何故歩くのか?
それはわからない。
とりあえず歩かないと進まないからなのだそうだ。
右足、左足、右足、左足。右、左、右、左。
たまにこけそうにもなる。
何に向かって歩いてるかわからなくもなる。
いや、もしかしたら、ずっとわからないままなのかもしれない。
けど、歩く事を強要される。
嫌になるよな。
歩きっぱなしでさ。
たまに見る晴れた合間も、月の涙も。
ずっと歩いたまま見るんだ。
みんなてんでばらばらに、色々な方向へ。
勝手に行ってしまうんだ。
誰もすれ違う事はない。
すれ違って、すり抜けて。
いつか、嫌になって歩くのをやめたらさ、
君は泣くよね。多分。
だから、まだ僕は歩くよ。
少なくとも、君のためだけに歩くよ。
例えば、ずっと足が痛んだり、
有り体に言えば寂しさに心が痛んだって、
ずっと歩くから。
君が、好きだ。
少しだけ、泣いた。